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India Front Line Report
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隻手の音声
金融危機の波及効果
米国に端を発した金融危機は終に全世界に波及し、世界恐慌に立ち至った感がある。全世界の金融部門の長は、ワシントン、パリ、ジュネーブ、北京、サンパウロ等、時と所を変えて対策を練り、一致協力し て危機乗り切りを図っている。金融危機は世界経済を破綻させるマイナス効果ばかりでなく、国家の枠を超えた協力を加速させる効果が有りそうだ。尖閣、竹島、ひいてはパレスチナ問題を乗り越えて、世界が一体になる時代も案外早く到来するかも知れない。
肉の声と霊の声

仮庵の祭りに、エルサレムの神殿を訪れたイエスは一旦、オリーブ山に退かれたが、翌朝再び宮に姿を現され、律法学者やファリサイ派の人々に対して次のように語られた。
「どうしてあなたがたは、わたしの話すことが理解できないのだろうか。それはあなた方にはわたしの言葉が聞こえないからである。あなたがたは下から出た者だが、わたしは上からきた者である。あなたがたはこの世の者であるが、わたしはこの世の者ではない。神からきた者には神の言葉が聞こえるが、あなた方にそれが聞こえないのは、あなた方が神からきた者でないからである。よくよくあなたがたに言っておく。アブラハムの生まれる前からわたしは、いるのである。
わたしはあなた方がアブラハムの子孫であることを知っている。それだのに、あなた方がわたしを殺そうとするのは、あなた方にはわたしの言葉を受け入れる余地がないからである。わたしはわたしの父のもとで見たことを語っているが、あなたがたは自分の父から聞いたことを行っている。あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出たものであり、自分の父の意志を実現しようとしている。彼は初めから、人殺しであって、真理に立つ者ではない。彼のうちには真理はない。彼が偽りを言うとき、彼はいつも自分の本音をはいている。彼は生来の嘘つきで、全ての虚偽の父である。」(ヨハネ伝8章)
あなた方は、下界にとどまっている限り、神の声を聞くことはできず、イエスの教えも理解することはできない。一度死んでアブラハムの子孫などと言う臭気紛々とした誇りや驕りを捨て去らない限り神の声はきくことはできない。アブラハムが生まれる前の自分、父母未生以前の自己本来の面目に立ち帰って初めて真理は見えて来る。そして真理があなたを解放してくれるとイエスは諭されたのである。
原罪と本願力

イエスが神殿で語られたこうした言葉は何れも旧約聖書を典拠としており、モーセが神から与えられた律法の下、現世の全ての被造物は有罪であること、自分がこの世に現れたのは、自分とそして自分と信仰を等しくするもの本願力をもって草木国土悉皆成仏を実現することにあることを示したものと見られる。パウロはそのことをローマ信徒への手紙に次のように解き明かしている。
それでは、私たちユダヤ人が他のものに勝っていると結論づけるべきでしょうか。全くそんなことはありません。何故なら全てのものは、ユダヤ人も異邦人も罪の支配の下にあるとこれ以前に述べた通りだからです。聖句は次のように述べています。「誰も正しくない。たった一人も。誰も真に賢くなく、誰も神を求めない。皆が神を捨て去り、無用物になった。誰も良いことを行うものはなく、一人もいない。彼らの話には悪臭が漂い、墓穴の汚臭のようだ。彼らの舌は欺瞞で満たされ、彼らの唇からは蛇の毒が滴っている。彼らの口はのろいと敵意に満ちている。彼らはまっしぐらに殺戮を犯す。破壊と苦悩が常に彼らに付きまとう。彼らは安らぎの場を知らない。彼らは神を少しも恐れない。」明らかに律法はそれが与えられた者に適応されます。何故なら法の目的は人々に言い訳の余地を与えず、世界全体が神の前に有罪であることを示すことにあるからです。何故なら、法が命じる行為によって神から義と認められることは決してないからです。法は単に私たちがどれほど罪深いかを示すだけです。しかし今や神はかつてモーセや予言者達の書の中に約束されたように、法を必要とすることなく私たちが神に対して義とされる道をお示しになりました。私たちはイエス・キリストに対する信仰を通じて神から義と認められることができます。このことは誰であろうと、信じるもの全てに当てはまります。(ローマ人への手紙第3章9-22節)
霊と肉の合一
何故なら神の霊に導かれるものは皆、神の子です。ですからあなたは、あなたを恐れおののかせる霊を受けたのではなく、神があなたを自分の子として受け入れた時、神の霊を授かったのです。私たちは今から彼を『アバ(父)』と呼びましょう。何故なら私たちが神の子であることを認めるために、神の霊が私たちの霊に合一したからです。私たちは神の子ですから、神の相続人です。それどころかキリスト共に私たちは神の栄光の相続人なのです。しかしもし私たちが神の栄光を分かち合うなら、神の苦難も分かち合わねばなりません。とは言え私たちの今日の苦難は、神が将来私たちにお示しになる栄光に比べるなら取るに足りません。何故なら全ての被造物は、御子達が現れる日の到来を待ち望んでいるからです。神の意思に反して、全ての被造物は神ののろいを受けました。しかし被造物は死と腐敗から解放され神の子らに加わる日が到来するのを熱望しています。何故なら全ての被造物は今日に至るまで生みの苦しみに呻き続けて来たことを私たちは知っているからです。私たちイエスの信者自身、将来の栄光の予兆として内に聖霊を宿しているにも関わらず、同様に呻吟しています。何故なら私たちは私たちの肉体が罪と苦悩から解放されることを待望しているからです。私たちも、神が私たちに認知された子としての全ての権利を、神が私たちにお約束になった新しい身体とともに、お与えになる日が到来するのを渇望しているのです。私たちが救われた時、こうした望みが与えられたのです。(ローマ人への手紙第8章14-24節)

因縁所生の法
日本臨済宗中興の祖と言われる、白隠禅師(1686-1769)は「両掌(りょうしょう)相打って音声(おんじょう)あり。しからば隻手(せきしゅ)に何の音声かある」と説かれている。両手を打てば音がするが、立ちどころに消えてしまう。この世の出来事は全て両の手が合わさって生じた音のようなもので、現象(結果)に捕らわれていては実相は見えない。両手を打つ以前の隻手の声を聞きうるもの、父母未生以前の本来の面目に向き合うもののみが真実を知ることができると言うのである。
白隠禅師の寺の前に『おさん』と言うお婆さんが茶店を出しており、隻手の公案(師家が参禅する学人に与える仏教の教義を学び実践するための課題)に参じる雲水達に「白隠の隻手の声を聞くよりも、両手を打って商いをせん」と入れ知恵をしたと言う。これを聞いた白隠禅師は「商いが両手を打って成るならば、隻手の声は聞くに及ばず」と述べられたと言う。
泡沫(うたかた)のごとき現世の生業(なりわい)が一超直入如来地の道と喝破した茶屋の女将の見識は大したものと言える。龍樹菩薩(150?-250?)は中論に「因縁所生の法、我すなわちこれ空と説く。またこれを仮名(けみょう)と為す。またこれ中道の義なり」説いており、般若心経には、色即是空とも説かれている。
諸法空相

とは言え金融危機など到来しなくても、寝る間もなく仕事に追われる毎日を過ごしていると、ふと自分の一生はこんなことで良いのか、天はこんなことのために自分をこの世に使わされたのかと不安になる。だからこそ坐禅を組み、教会にも通うのである。
イエスはユダヤ人に「もしあなた方が私の教えを守るなら、あなた方は真の私の弟子であり、あなた方は真理を知るであろう。そして真理はあなた方を解放する」と語られた(ヨハネ伝8章31-32節)。
朝の紅顔、夕べの白骨、無常のこの世において、真理をつかみ、それを保持し続けることは難しい。不安や煩悩がつきない理由もそこにある。しかし、現世の苦厄が自分に課された神の試練(現成公案)であり、これを克服することこそ自分が成し遂げるべき天命であると自覚するものは、換言すれば、『自分の十字架を負い私に続け』と言うイエスの教えを守るものは、この世に居て既に神の国に生きるものであると、イエスは説かれたものと見られる。(回光庵返照居士:2008/11/16)

『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】  『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】  しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】  『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。(キリスト教の起源p.155)
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【参照】
白骨:
「朝(アシタ)ニハ紅顔(コウカン)アリテ夕(ユフヘ)ニハ白骨(ハクコチ)トナレル身(ミ)ナリ」
浄土真宗本願寺八世蓮如(1415-1499)が撰述した御文5帖目第16通「白骨」(はっこつ)の一節。
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